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先輩からのメッセージ 岡安 正憲さん

『エネルギーの高効率利用』と『地球環境問題の解決』をテーマに、モータの高効率制御について研究しています。モータは日本の電気エネルギー消費量の50%以上を占めています。さらに、モータの効率が1%改善するだけで原子力発電所1基分の電力を削減できます。こうした背景から、研究テーマが生まれました。

 今まではモータ単体や、インバータ回路単体での高効率製品が数多く研究・開発されてきましたが、これからの時代はモータとインバータ回路を組み合わせたモータドライブシステム全体での高効率・省エネルギー化が求められています。そこで、『モータと回路を融合した大幅に省エネルギーを得られるモータドライブステムの創出』を目的に日々研究を進めています。


―今までの不可能が可能になる。未来を創造できる研究が面白い―

自分の研究によって、昨日まで不可能とされていたことが今日から可能になる可能性を秘めいていることに一番の面白みを感じています。現在の文明や社会は、先人たちが日々の研究成果を形にしてきたものによって構築されていると言って間違いありません。今度は自分たちの番だと考え、新たな未来を創造することが面白いところです。

研究は、毎日が気づきの連続です。専門書に載っている内容をすべて頭で理解していても、実際に自分でシミュレータを動かし、実機の試験を行うことで、得られることのほうが沢山あります。もちろん、基礎として専門書に載っていることを知っていることは必要ですが、専門研究ではその一歩先の自らの経験を得ることができます。

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―もっと専門性を磨いて、自信を持って社会に出たかった―

学部3年になった時、この学生生活を繰り返していては卒業した時に身についている専門性は自分にとっては足りていないと感じました。学部で得られた知識だけでは、社会に出たときに自信を持って理系大学を卒業したと言えないと感じ、大学院進学を決めました。

また、4年次に研究室配属を経験して、指導教員や修士課程の先輩方から研究の指導して頂き、より専門的な研究をすることができました。先輩たちのように更に2年間の研究を通じて、専門性を磨き卒業した時に自信を持って社会に出たいと思ったのも大学院進学の理由のひとつです。

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―研究室での研究だけでは得ることができない気づきを得られる学会発表―

最初の学会発表は、すごく緊張しました。ですが、発表の質疑・討論を通して新たな気づきを得ることができました。これは、毎日研究室に来て研究をしているだけでは得られないものだと思います。学会の場は、他大学の教授や学生と意見交換ができる貴重な機会です。他大学の大学院生や若手技術者との交流は大変刺激になります。

エネルギー変換・環境研究室では、夏の電気学会産業応用部門大会と冬の電気学会全国大会の参加が必須となっています。最低でも2年間で4回の学会発表の経験を積めるので、それだけ自分の力になります。


―学会は、しっかり準備して誰よりも詳しくなってから望む―

研究発表で一番重要なことは、自分の専門研究の社会的背景と研究目的、目的を達成することにより期待される成果を限られた時間(10分から15分)を使って簡潔にわかりやすく伝えることだと考えます。そのためには、日々の準備が必要不可欠です。発表段階では自分の研究に対しては誰よりも詳しくなくてはなりません。ですので、基礎技術の深い理解と高い専門性が必要となり、その理解を日々深めています。

そして、発表資料の完成度を高めることです。私は視覚的に高校生でも理解できる資料を作成することを目指しています。具体的には図や表を多用して理解を促しています。物事が成功するか失敗するかは十分な準備が出来ているかにかかっていると言っても過言ではありません。ですから、準備には時間を惜しみません。

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―英語力を向上し、将来は世界で活躍できる技術者に―

現在の一番の課題は英語力の向上です。今年の9月と11月にEPE’2016とICEMS2016という国際会議での発表を予定しています。英語での発表スキルの向上が急務です。そのため、理工学共通科目で主に英語での発表を行うサイエンス・イングリッシュ特論という講義を昨年受講しました。最近はTOEICや工業英検の勉強をしています。

社会人になってからも国際会議に積極的に参加し、研究成果を共有し世界で活躍できるグローバルな技術者になりたいと思っています。


―学部では経験できない大切な時間―

大学院では、自由にできる時間が多く自分次第で有意義に使えます。学部では単位の履修と課題に追われていました。そして、気が付けば3・4年生となり就職活動と研究室配属の時期になり、自分自身を見つめなおす時間が作れませんでした。このまま企業に就職することで更に時間がとれなくなることに強い危機感を感じたことを覚えています。この反省を生かし、修士課程では自分の時間を作るように心がけています。夏季・秋季休暇には2週間のインターンシップに参加することで、自分の進みたい道がより明確になりました。また、海外ボランティアにも参加し視野を広く深くすることができました。

大学院では、研究室や授業で後輩を指導する機会を得られました。テストでいい点を取る能力と人にわかりやすく教えるスキルは別物で、社会で必要とされているのは圧倒的に後者だと思います。一人でこのスキルを磨くことは困難です。この機会を大切にして、自身の能力を向上させていきたいと思っています。

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