生命科学科

FACULTY OF life SCIENCES 生命科学部 生命科学科 朝霞キャンパス

About

先端サイエンスの幅広い知識と技術を修得し、
社会の発展や地球環境の保全に貢献

バイオサイエンスの進歩は、社会の発展や地球環境の保全に貢献する技術を提供できることから、新産業の創成にも欠かせません。生命科学科では、「多様な生物が示す様々な生命現象についての基本的な理解と根本原理の解明を目指すとともに、発見した生命現象のしくみを応用することで、健康問題や環境問題を解決し、地球環境の維持と人類社会の持続的発展に貢献できる人材を育成する」ことを目的にしています。生命科学を探究する研究者・技術者、高度な生命科学の知識や思考を生かせる職業に国内外で携わる人材、そして次代を担う生徒たちの教育に携わる教員を育成します。

生命科学科の3つの特徴

01 生命現象をあらゆるレベルから理解する

生命現象をあらゆるレベルから理解する

生命現象を分子レベル、細胞レベル、個体レベル、地球環境レベルで理解するための知識と研究技術を身に着けます。

02 幅広い生命科学分野の専門知識を学ぶ

 幅広い生命科学分野の専門知識を学ぶ

生命がもつ根本的な原理から人類社会が直面する課題を発見し、幅広い生命科学分野の知識を学ぶことができます。

03 高い倫理観を持って、地球の課題に取り組む

 高い倫理観を持って、地球の課題に取り組む

生命を尊重する高い倫理観をもち、地球が抱えるさまざまな課題に自主的・主体的に取り組み、論理的に解決する能力を身に着けます。

# こんなことも生命科学科の学び

うつ病の原因は十分に解明されていませんが、最近脳内の炎症がうつ病のリスクを高める要因として注目されています。脳内の免疫細胞であるミクログリアは脳内の炎症と深く関わっていることが知られていますが、うつ病モデル動物でもストレスに反応して脳内のミクログリアが活性化することが分かりました。この働きをコントロールすることでうつ病の症状を軽減できる可能性があります。

こんなことも生命科学科の学び

教員一覧

こんな資格がめざせます

  • 教育職員免許状:中学・高校理科教諭1種
  • 国家資格:技術士補、食品衛生管理者(任用資格)、食品衛生監視員(任用資格)、甲種危険物取扱者、環境計量士
  • 学会・協会認定資格等(予定):上級バイオ技術者、公害防止管理者、環境測定分析士、医用質量分析認定士 等

※上記資格の一部は、卒業・単位修得以外に条件があるものを含みます。詳細は 取得可能資格一覧(PDF: 1ページ)をご確認ください。

教育の目的・3つのポリシー

教育研究上の目的

1.人材の養成に関する目的

生命科学科では、多様な生物が示す様々な生命現象についての基本的な理解と根本原理の解明を目指すとともに、発見した生命現象のしくみを応用することで、健康問題や環境問題を解決し、地球環境の維持と人類社会の持続的発展に貢献できる人材を育成します。

2.学生に修得させるべき能力等の教育目標

自然・人間・社会に関する幅広い教養と高い倫理観を身につけ、生命科学に関する幅広い専門知識を理解し、生命が持つ根本的な原理から人類社会が直面する課題を発見するとともにその解決策を論理的に考えることができる人材を養成する。また、国際的な視野を持ち、多様な人々と協調しながら、修得した知識と技術を駆使し、自らの考えを適切に表現する能力を涵養する。さらに、地球環境及び人類社会の諸問題に関心を持ち、生命科学の知識や技術を通じて、持続可能な開発目標(SDGs)を達成するために自らの役割を果たす意欲の向上を図り、東洋大学の建学の理念に基づいて考えて行動できるようになることを目指す。

ディプロマ・ポリシー

生命科学科では、生命がもつ根本的な原理を探求するとともに、それらを応用して自然環境と調和した人類の持続的発展に貢献できる人材を育成するという教育目標のもと、次の基準を満たす学生に卒業を認定し、学位を授与します。
・DP1(知識・理解)
自然・人間・社会に関する幅広い教養と高い倫理観、生命科学に関する幅広い専門知識を理解している。
・DP2(思考・判断)
生命がもつ根本的な原理から人類社会が直面する課題を発見し、その解決策を論理的に考えることができる。
・DP3(技能・表現)
国際的な視野をもち、多様な人々と協調しながら、修得した知識と技術を駆使し、自らの考えを適切に表現することができる。
・DP4(関心・意欲)
地球環境及び人類社会の諸問題に関心をもち、生命科学の知識や技術を通じて、持続可能な開発目標(SDGs)を達成するために自らの役割を果た
す意欲がある。
・DP5(態度)
東洋大学の建学の理念に基づいて考えて行動できる。

カリキュラム・ポリシー

生命科学科では、学科の掲げる教育目標及びディプロマ・ポリシーに求める学習成果の修得を実現するため、以下の方針でカリキュラム(教育課程)を編成します。
(1)基盤教育科目では、哲学・倫理観を養う科目、俯瞰的視野を養うための教養科目、語学科目等国際人を形成するための科目、キャリア形成を支援する科目を配置します。また、外部の大学や研究機関より講師を招聘し幅広い知識を得ることのできる「未来共創概論」を配置します。
(2)生命科学に関する基礎知識を広く学修するため、基礎科学科目及び情報・倫理教育科目を学部共通科目として1、2年次に配置します。学部共通科目には、生命科学部に所属する全教員からそれぞれが専門とする分野の最先端研究を学ぶことのできる「先進科学創生論」を配置します。
(3)生命科学の応用的な知識を学修するために、他学科の教員が担当する選択科目の一部を履修可能とします。
(4)コースに分かれて専門分野の先端知識を学修するための基盤として、各専門分野の基礎となる「動物発生学」、「細胞生物学I」、「動物生理学」、「環境資源学」、「公害防止総論」、「環境科学概論」を1年次から2年次前半にかけて配置します。
(5)2年次後半以降、生命科学分野の最先端の情報や知識を系統的に学修することを目的として、「生命機能コース」と「環境科学コース」の2つのコースを配置します。「生命機能コース」では動物個体や細胞の生理や構造について学び、それらを応用する知識や技術を修得します。「環境科学コース」では生物多様性と地球環境の持続可能な開発についての理論と実践を学びます。
(6)1年次後半から3年次前半にかけて「化学実験」、「生物学実験」、「生化学実験」、「分子生物学実験」を必修科目として配置し、3年次後半にはコース毎の選択必修実験科目を配置することにより、生命科学研究の実施に必要となる基本的な実験手法と自主的・主体的に問題解決する能力及び自らの考えを表現する能力を養います。
(7)3年次後半から4年次にかけて研究室単位で開講する科目を配置します。「生命科学輪講I~III」ではゼミナール形式の授業を通じて、原著論文を読むためのスキルを修得し、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を養います。4年次では、3年次までの学修課程で身につけた生命科学の専門的知識と技術をもとに、「卒業研究」に取り組み、「卒業論文」の執筆を行うことで、課題発見力、論理的思考力、問題解決力、表現力、行動力等総合的能力を向上させ、自然科学の発展や人類の持続的発展に資する人材を育成します。
(8)所定の条件を満たした学生は、3年次後半に研究室に所属でき、早期に卒業研究に取り組むことが可能です。
(9)大学院進学を目指す学生のために、4年次には大学院科目を一部履修可能とし、より専門的かつ高度な知識を学修可能とします。

アドミッション・ポリシー

生命科学科では、学科の掲げる教育目標をもとに、「教育課程の編成及び実施に関する方針」を実施するために、入学を希望する者に対して各種選抜試験を実施し、下記の要件を満たすと判断した者に入学を許可します。
<学科が求める人物像>
生命科学科では、学士課程教育を行うにあたり、次のような能力を備えていると判断される者を受け入れることとします。
(1)高等学校で履修する理科(化学・生物)、外国語、数学等について、高等学校卒業相当の知識を有している。
(2)自らの考えをまとめ、他者にわかりやすく説明することができる。
(3)生命・健康・自然環境・生物多様性等に関する問題に関心をもち、解決に向けた行動、貢献をする意欲がある。
(4)他者との相互理解に努め、自ら学び行動することができる。
(5)新しい分野を切り開き、困難なことに挑戦しようとする意欲がある。
<入学までに修得すべき学習等への取り組み>
生命科学科に入学する者として、次のように学習等に取り組んでもらうことを求めます。
(1)高等学校で履修する科目、特に理科(化学・生物)、外国語(英語)、数学について、教科書レベルの知識を十分に修得しておくこと。
(2)目的意識を持って課題等に取り組み、自らの考えを論理的に表現できるようになること。
(3)現代社会が直面している諸問題について関心をもち、問題の背景も含めた基礎的知識を深めること。