2018年10月23日(火)
2018年10月23日(火)から26日(金)にかけて、「東北修学旅行」に参加する中高一貫コース高校2年生の様子をお伝えします。修学旅行では、中学校入学以来、 キャリア・フロンティアプログラム で継続してきた震災学習の一環として、南三陸町および三陸海岸を訪問し、東日本大震災の復興に携わる方々の経験を通して、日常の防災に対する意識を高めます。また、東北の歴史・文化・自然に直接触れ、さらに知見を広めていきます。
今回は修学旅行1日目の様子です。
出発式
6時50分に姫路駅に集合して出発式を行いました。学校長から「これまでの宿泊行事の集大成として、みなさんのよりいっそう成長した姿に出会えるのを楽しみにしている」と激励の言葉をいただき、代表生徒があいさつをおこなったあと、新幹線で東京に向かいました。その後、東京駅で乗り換えた東北新幹線の車中で昼食の弁当を食べ、予定より少し遅れて一ノ関駅に到着、ここからバスで南三陸町に向かいました。
南三陸町震災学習プログラム
ポータルセンターでの講話
南三陸町では、ポータルセンターで高校2年生のときに被災した佐藤慶治さんのお話を聴きました。佐藤さんからは南三陸町の概要を説明していただいた後、佐藤さん自身の被災体験、そしてご自身がどのように町の復興に関わるようになったのかまでを語っていただきました。生徒たちは同じ年齢で被災した佐藤さんのお話に真剣に耳を傾け、積極的に質問をしていました。「わたしたちは町の文化をつくっている」という佐藤さんの言葉には、復興に関わる当事者でなければ話せない重みがありました。
旧戸倉中学校・旧防災対策庁舎見学
ポータルセンターでの講話の後は、語り部さんの案内で復興地域や旧戸倉中学校の浸水現場を訪れました。旧戸倉中学校は、避難所に指定されていた高台に建つ中学校です。ここまで津波が押し寄せてきたのか、という驚きを感じるとともに、防災において「想定外を想定する」ことの難しさを生徒たちは実感したようです。
献花式
その後、町に設けられた献花台の前で献花式をおこない、全員で東日本大震災の犠牲者の方々に哀悼の意を表しました。
さんさん商店街での自由行動
献花式の後は復興商店街を訪れ、お土産を買ったり、特産品を食べたりと思い思いの時間をすごしました。
南三陸ホテル観洋入館式と夕食
日もとっぷりと暮れた17時半すぎにホテルに入り、夕食をすませ、これからホテルでの震災学習・ワークショップにのぞみます。体調をくずすことなく、全員元気に過ごしています。
次回は10月25日の午前中に、1日目の夜の震災学習プログラムと2日目の様子を公開する予定です。