ショートヒストリー東洋大学
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「五つの改革」学部の「社会経済システム学科」を「総合政策学科」とした。二〇〇八(平成二○)年は、創立者井上円了の生誕一五○周年にあたり、公開講演会や展示会などの記念事業が行われた。これと同時に、新たな人材育成を目指した教育体制の構築への取り組みが行われた。それは「五つの改革」と呼ばれている。第一の改革は、これからの日本のものづくり産業は「原理に基づくものづくり」が重要であると考え、理学的基礎知識を持つエンジニアを育成するために、「理」の視点を重視した教育内容を新たに加えて、工学部を「理工学部」へと改組したことである。理工学部には、生体医工学科を新設し、六学科体制で「二一世紀型ものづくりのリーダー」を育成していくものとした。第二の改革は、川越キャンパスにおける文理融合型の「総合情報学部」の創設である。この新学部では、専門系科目群を情報科学系、メディア文化系、環境情報系、心理情報系の四つに分け、文系・理系の枠を超え複眼的な職業能力を養成し、情報通信技術の応用範296   

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