れた。「バイオ・ナノエレクトロニクス研究センター」の設置である。より高度な情報社会には、現在のマイクロメータ(一万分の一センチ)程度のデバイス(素子・装置)を用いるUSLI(超大規模集積回路)では限界がある。ナノメータ(一〇〇〇万分の一センチ)を単位とする新しい「ナノ・エレクトロニクス」が必要とされる時代がくる。この技術は原子の世界に近く、このような極微細構造を用いる新たなエレクトロニクスの世界を開くものである。これに深海などに見られる未知の微生物に関する極限バイオ・テクノロジーを融合させる「バイオ・ナノエレクトロニクス」は、二一世紀の高度知能システムを実現しようとするもので、世界の超先端技術開発の部門である。同じ時期に、日本の生涯学習社会への展開を進めるために、「生涯学習センター」が設置された。さらに一九九八(平成一〇)年には、まず通信衛星を利用する遠隔授業システム「スペース・コラボレーション・システム」(SCS)を導入した。そして、二一世紀の情報ネットワーク社会で活躍できる人材の養成をめざし、全国の大学でははじめての試みとして、プロバイダと契約して新教育ネットワークシステムToyo 282
元のページ ../index.html#284