ショートヒストリー東洋大学
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トップ・ランナーをめざして係者が相互評価するシステムも設けられた。改革をおこなう大学とそうしない大学との間に、新たな競争を促すことになった。東洋大学では、この「設置基準の大綱化」による教育改革に、一九九一(平成三)年一二月から着手した。一九九四(平成六)年にこの教育改革の問題を継承した菅野卓雄新学長は、その方針としてこう述べている。本学の教学改革をみた場合、その改革は本学の個性化につながるものでなければなりませんから、他大学に先駆けて、改革に着手し、改革のトップ・ランナーまたは少なくともトップ・グループの中にいるように努めなければなりません。そのためには、改革への意欲とともに何をどのように改革するのか、新しい発想(アイデア)を必要とします。このように、東洋大学は菅野新学長によって、大学改革のトップ・ランナーをめざして、さまざまな改革に取り組んだ。第八章 大学改革への出発279  

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