針はつぎのようなものであった。一、記念事業にふさわしい教育・学術振興策の計画二、長期的展望に立脚した施設計画三、記念式典および記念出版四、必要資金の有効な募金計画これをどのように具体化するのか、三年間をかけて、さまざまな角度から検討された。その結果はつぎのようにまとめられた。一、『東洋大学一〇〇年史』の編纂(一億五〇〇〇万円)二、『井上円了選集』などの記念論文集の編纂(五〇〇〇万円)三、教育・研究の国際交流基金の設置(五億円)四、朝霞図書館および記念会館の建設(二二億円)五、卒業生名簿の作成(一億円)総額で三〇億円の事業であったが、その資金は自己資金が一〇億、寄付金が二〇億円と計画された。そして、出版物などを作成する準備が進められた。第八章 大学改革への出発265
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