期を明らかにしたが、管理権については「学長、教授会において学生諸団体と相談の上」で決めるという考えを表明した。これに対して、学生側は機動隊導入の問題と、学生会館の管理・運営権などに関する大学側の説明に反発して、ふたたびバリケードを築いた。九月一六日の第二回の大衆会見の当日、学生側は教員・職員の立ち入りを拒否した。大学側は、理事長代行一人のみという大衆団交は非常識な会見であるとして取りやめたが、学生側は、また大衆団交を一方的に拒否したとして、全学総決起集会を開いて、バリケードとストライキの続行を確認して学内をデモした。そして、法学部がストライキを、経営学部が授業ボイコットをおこなった。このような全学的なストライキ状況のなかで、一部で暴力事件が発生したため、学長は白山五学部の授業は不可能と判断して五日間の授業中止を、事務も四日間の業務の中止を決めた。学内に立てこもった学生側は、社会学部自治会、文学部闘争委員会、文化団体連合の三団体による全学共闘会議を結成し、のちに経済学部自治会もこれに参加した。246
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