(仏学科には感化救済科を付随科とした)。するところである。その将来構想は大学部の拡張にあり、国学科、漢学科、仏学科を設置することとしたそして、この事業は各学科の講座制の完成、図書館の充実、校舎の新築などの設備を含み、とくに予科の新設と講座制の完成を第一とした。これらを達成するために、基本金をつぎのようにした。一、「大学令」による予科新設の供託金(五〇万円)二、講座基本金。一講座につき五万円。漢学科・仏学科各一〇講座、感化救済科五講座、合計二五講座(国学科は逐次開講)。(一二五万円)三、講座給以外の人件費とその他の費用の基本金。このうち一〇万円は講座開設までの昇格供託金とする。(七五万円)基本金は合わせて二五〇万円で、これを向こう五年間で募集しようとするもので、「大学令」の基本財産の供託が、一学部で五〇万円、さらに一学部の増設に一〇万円以上が必要であったから、この構想は予科の新設に五〇万円を充てるなど、当面だけではなく将来第五章 苦難の昇格運動137
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