井上円了100の金言
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鬼も悪魔もすべて人の心によって、描き出されたものであるから、鬼神も幽霊も、そんなに不思議なものではない。ころに住んでいる霊性を認めて、ここから先天の声を聴いて、さらにその声をたどって先天の霊源にさかのぼり、はじめて不可思議の霊光に接することになるとしている。また、この霊光の体が神仏であると定義する。鬼も魔もみな人の心より描きあらわしたるものなれば鬼神も幽霊も不思議にあらずして心そのもののひとり奇々怪々不可思議なることを知るべし。現代語で言うと【「妖怪学講義」・宗教学】 9386│ 心は不思議

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