社会に出て、一つのことを達成しようとする人は、種々の分野の哲学を心得ていなければいけない。※戦前の日本では、旧制中学において儒学を教え、その後、旧制高校で西洋哲学を教えていた。古今東西の思想をベースとした知識人の基礎教育が行われていたのである。もちろんこの基礎教育は、科学者や技術者になる学生にも行われていた。これが、本来のエリート教育であり、その目的は、「日本人の精神の継承者」を育成することであった。社会に立て一事をするには哲学の諸科は一応心得て居るべきものであると思います。現代語で言うと【「哲学館開設旨趣」】 6964│ 学生時代に哲学を学ぶこと
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