井上円了100の金言
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学問の目的は、性格や考え方を改良して、人格を高め品性を養うことで、精神的な快楽が得られることである。※身体的快楽には、富・名誉・官能的快楽などが含まれ、そこには他の人との比較や争い、ランク付けが起こるが、表面的で長続きしない楽しみや自己満足である。これに対して、精神的快楽は、幸福感や生きがいなど心の満足を求めるもので、他と比べることなく自己完結で、持続するものである。学問の目的は一に人類の性質思想を改良してその人物品性を高尚にし精神上の快楽を得とくしむるにある。現代語で言うと【「哲窓茶話」・学問の効用】 6661│ 学問の目的は精神的な快楽

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