井上円了100の金言
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※「円満完了」は、略すると「円了」となり、自身の名前に模した言葉である。もし偏見をやめて大局を見通して、古今の議論を総合することができれば、宇宙の原理原則を明らかにするのが容易になる。※井上円了は、西洋の哲学と神仏儒を融合して、日本哲学の再構築を試みた。これは、進歩的な考え方と伝統的な考え方、哲学と宗教を合一した総合的大観でもあった。もし偏見を去りて大観を放はなち古今の諸論を総合しきたらば宇宙の真相を開示することすこぶる容易なり。現代語で言うと【「哲学新案」・第一二二節】 5550│ 偏見を去り大局を見る

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