井上円了100の金言
29/116

物質世界では太陽が宇宙の万物を照らし、精神世界では意識が万象を照らす。一つは物質世界の進化によってその形が現われ、また一つは精神世界の進化によってその徳性をあらわす。※井上円了は、大学生の時に、当時の最も新しい欧州の進化論を勉強し、興味を持ち、それを武器として、キリスト教を批判した。また、仏教は進化論に十分耐え得ると主張した。万有万象は物界では日輪これを照らし心界にありて意識これを照らす。一は物界の進化によりてその形を現し一は心界の進化によりてその徳をあらわす。現代語で言うと【「妖怪学講義」・理学】 2723│ 精神の原動力は徳

元のページ  ../index.html#29

このブックを見る