井上円了100の金言
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※東洋哲学では、形あるものの根底には形のないもの、それを「無」とする考え方があ「無」からできているという。よって一切の「有」は「無」の出現で、形ある物と物とりわけ我が国の実業において、もっとも欠けているのは哲学の応用である。対立を絶することである。る。すなわち実体とは物の根底にある形のないもので、すべての物は目に見えないは根源にさかのぼれば相互に含むことができ、自己の内に他があり、他の内に自己があると考えられる。ことにわが国の実業につきて最も欠けたるものは哲学の応用なり。現代語で言うと【「円了漫録」】 1310│ 実業に哲学を応用する

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