9│ 哲学の中道存在しているように見えて、存在していないと見なし、存在していないように見えて、存在しているものであると見なさなければならない。これを哲学の中道という。※釈しゃ迦か牟む尼にが「四し諦たい・八正道」において説いた「中道」とは、「非有非空の中道」と「非有非無の中道」のどちらか、というものである。すなわち、有と空、有と無との存するがごとくにしてかえって存せず存せざるがごとくにしてかえって存するものなりと立てざるべからず。これを哲理の中道となす。現代語で言うと【「哲学一夕話」・第二編】 12
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