二〇二二年度「井上円了が志したものとは」入賞作品集
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東洋大学生の部・一般の部の選考を終えて東洋大学井上円了哲学センター長︵東洋大学生の部・一般の部  小選林考 委秀員長年)二〇二二年度「井上円了が志したものとは」の選考が終わり、入賞者が東洋大学生の部から五名、一般の部から四名の選出が行われました。多くの応募の中から入賞された皆様には選考委員を代表いたしましてお祝いを申し上げます。とりわけ今年度の東洋大学生の部の選考は難航しました。応募総数六四一編は東洋大学生の部で過去最多の応募数で選考にも時間を要し、特に入賞者の選考では委員の票が割れ、どの作品も甲乙つけがたい内容でありました。そんな激戦の東洋大学生の部で学長賞を受賞された柳瀬心太朗さん(社会学部一年)には最大の賛辞をお送りいたします。井上円了の理念をよく理解され、自身の経験をもとに書かれた作品たちはどれも個性的で、読んでいて感心する内容のものばかりでした。今回、惜しくも入賞を逃した方はこれにめげず、井上円了についてさらに理解を深め、また応募いただけることを期待しております。今年度から「井上円了が志したものとは」作品募集の参考図書が新しくなりました。井上円了哲学センター開設記念に『チャレンジャー井上円了(著者:三浦節夫)』が二〇二一年九月に出版されました。本書は東洋大学創立一〇〇周年記念に出版された『井上円了の教育理念』を大幅に増補、改訂した内容になっており、東洋大学の歴史、井上円了の生涯と思想に触れ、井上円了が人生で体験した困難に挑戦していく生き様、原動力となる井上円了自身の背景、哲学などから東洋大学の原点を知ることができる一冊となっております。本学のHPにて公開しておりますので、まだ読んでいない方は井上円了を知る第一歩として読んでいただけますと幸いです。井上円了哲学センターとしては、今後も広く井上円了を知っていただく機会を設けていきたいと考えております。東洋大学の学生、教職員はもちろんのこと、姫路、牛久、京北の東洋大学附属高校、そして、今回も多数の応募をいただいた高大連携校のひとつである麴町学園女子高校の生徒の皆さんをはじめとして、さらにこれまで、東─ 5 ─

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