二〇二二年度「井上円了が志したものとは」入賞作品集
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東洋大学長賞高大連携校の部(麴町学園女子高等学校)白倉末梨人生の目標私たちのまわりには、チャレンジしたい挑戦したい事があるが、行動に移せない人がいないだろうか。そのような人々は失敗することを恐れてやりたいと思ったことをすぐに行動に移すことができない。このような人は、世界中どこにでもいることだろう。日本には思い立ったが吉日、という言葉がある。この言葉は、何かしようと決めたらそう思った日を吉日、すなわち物事を行うのにいい日としてすぐに取りかかるのが良いという意味である。これは、行動に移すか否かで自分の道が変わると捉えられると思う。このことを『自分の運命は自分で拓け。』と強く世に問いかけた人物がいる。この言葉は強く私の心に響いた言葉である。この言葉を残した人物とは、井上円了先生である。円了先生は、東洋大学設立者でもあるが、全国受講や様々な分野の著書を残すなどの活躍をした人物だ。円了先生は明治時代の新次元を切り抜けるために様々なチャレンジをした『第二世代』の一員である。今回は世にたくさんの言葉を残した円了先生の生涯を私の考えと共に辿ろうと思う。さらに、円了先生は何を目指していたのか、その心も探求していていきたいと思う。円了先生は、一八五八年に新潟県長岡市浦の善光寺の長男として生まれた。円了先生は長男があたりまえ麹町学園女子高等学校一年梅組─ 67 ─ 

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