二〇二二年度「井上円了が志したものとは」入賞作品集
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優秀賞大塚 結真自分の哲学負けないように」と考えていたと思う。この本を読んで円了を形容するのに最もふさわしい言葉は「チャレンジャー」だと思う。私はこれからの高校生活において、円了の哲学である「自分の運命は自分で拓け」、本文でいう「自分で私は、井上円了先生が志したこととは「自分の哲学を貫き通すこと」だと思う。文明開化など日本が大きく動き出した時代に円了先生は常識にとらわれず、自分の生き方をするために新たなことに挑戦した。円了先生は「護国愛理」を唱えていたり、様々な著書にも書いているように「知りたい」という気持ち、考え、判断して、チャレンジを実行する」ことを意識していきたいと考える。そして、これからの国際化や多様性に遅れをとらないためにも、人々と調和しつつ自分の意志も尊重し、簡単には折れないように生活したいと考える。つまり人間の主体性が哲学に最も必要なものだと言っている。「余資なき者、優暇なき者」に教育の機会を開放したいという考えからも「知りたい」という気持ちを大事にしていたことがわかる。妖怪について「科学的」に考えたのも、迷信だと決めつけずに「なぜ」という疑いの気持ちを常に持っていたからだろう。ま東洋大学京北高等学校一年四組─ 58 ─

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