二〇二二年度「井上円了が志したものとは」入賞作品集
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優秀賞山口 涼太郎円了から学び私がこれから活かしたいことになるのではないかと考える。これから沢山の「哲学」を積み重ねて、自分の力で私は井上円了が志したものとは、「好奇心や向上心を捨てず、最後まで自分らしくいること」だと考える。また、そのことを通して「日本の色を強く持ちながらも、世界と調和する」ということも目指していたのではないか。円了は、幼少の頃から学問に励んでいた。漢学と算数の両方を学び、両方を得意としていた。私は小学校の頃から国語などの文系科目が得意で、理系科目の方はあまり得意ではなかった。しかし、この得意不得意将来を見つけなければならない。私は、これから「哲学」を学んでいく。は才能のようなものではなく、心持ちによるものだと感じた。円了は本書にもあるように、「知りたいという気持ち」が強かったからこそ、どちらの学問にも励むことができたのだと思う。また円了は、明治時代の最先端、もしくはそれを越えた人であった。当時の一般的な世襲制や身分意識に疑問をもち、それを変えることは容易とは思えない。中学の歴史で明治時代の頃には、新聞や雑誌、集会などの言論活動に対して規制が強まっていたことを習っ東洋大学京北高等学校一年三組─ 56 ─

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