東洋大学長賞東洋大学京北高等学校の部平田理笑知らないことを知ることにする高校生活が始まる。高校生になったら友達を作り、遊ぶ。学校行事を楽しみ、部活動や留学と沢山のチャレンジをしようと待ち望んでいる。学習については、今までは先生に言われるがままに勉強をする受動的なことが多かった。しかし、これからは大学受験だけでなく将来の職業や社会での役割を考える大切な時期となる。だから、能動的になることが必要だ。そのためには、何をすべきだろうか。高校入学にあたり「チャレンジャー 命は自分で拓け」の本に出会った。「哲学」を理解することで、大切なことに気付く鍵になると考えた。井上円了 自分の運この本で私が気になった点がいくつかある。その一つに、「日本は有形なもの(蒸気船・電信)の物の世界は進歩したが、無形のもの(心)の世界はまったく進歩していない」「ものの見方・考え方を近代化すべきだ」という所がある。現代の日本も医療・技術などは素晴らしい発展を迎えているが、人の心は進歩していないように感じる。例えば、コロナ禍にコロナ感染者、濃厚接触者だけでなく、医療従事者の子供が保育園に行けないというニュースを聞いたことがある。確かに人は弱いので、怖いと避ける傾向にある。それが、自分に向けられたらどうだろうか。悲しいことだ。人は噂を聞くと偏見東洋大学京北高等学校一年五組─ 54 ─
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