本として学科を組織すること。」「第二 学の両方を比較して日本独自の学風を振起すること。」に述べられているように、すべて新しく変えるのではなく、今までの日本の諸学を基礎としていて、日本独自の学風を残しつつも東洋学や西洋学も取り入れ、よりよいものにするという理念が素晴らしいと思いました。何でも新しくすれば良いという訳ではなく、古いものでもあっても、本質をよく考え、良いものは残しておくべきだと感じました。哲学館が全焼してしまうという一大事に際し、円了は冷静に判断し、「ピンチをチャンスにする」という積極的な姿勢で哲学館を発展させたことを知りました。そのような一大事の中でも、事態打開のため冷静さを忘れずに、何事も先のことを見据えて行動できる精神力が本当にすごいと思いました。私も物事を冷静に判断できるように、知識と知恵を得て、行動できる人になりたいと思いました。まだコロナ禍を脱することがなかなかできない状況ですが、社会情勢・経済・環境に大きな影響を感じています。テレビ報道などで見聞きする災害も想像を超える規模で甚大な被害状況に、恐怖を感じることもたびたびです。予期せぬ事態とは、不意に起こります東洋学と西洋が、「備えあれば憂いなし」という言葉のとおり、災害に対する備蓄はもちろん、心構えとして、正しい情報を調べたり、危ない箇所を点検したり、日々の意識を少し高めることで、想定内の安心感を自分自身に養うことができるのではないかと思います。知りたいと思うこと、疑問に感じたこと、そのタイミングに深掘りする力が意欲の持続につながり、その時の発見や達成感は強く記憶に残るのだと思います。続けるための秘訣は、楽しいと感じる工夫が大事だと教えてもらったことがあります。最初から諦めてくじけてしまわないように、コツがあるのだそうです。それは、目標に向かうために、今できる小さいステップを見つけてみることを積み重ねていくと、いずれ目標が近い存在になっていくという工夫のことです。まずは、一つひとつのステップには、ちょっとした楽しみがあるように工夫します。さらに、持続していくための次のヒントを見つけられるように心がけて、少しずつステップアップしていきたいです。チャレンジする時は、自分一人の場合と応援してくれる人がいる場合があると思います。私を励まし続けてくれる人、支えてくれる人の声を聴き、感謝と思いやりの気持ちを忘れずにいたいと思います。これから─ 46 ─
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