二〇二二年度「井上円了が志したものとは」入賞作品集
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優秀賞谷口 綾音「知りたい」1Day 観的な「他者の目」で物事を見て正しく理解していたのだと考えた。また、現代の情報を得る手段のインターネットはうまく使うことができれば、井上円了が長い月日をかけ行ってきた自分の考えを広める全国での講演会と似たようなことをすぐに行なうことができ井上円了先生について書かれた本を初めて手にしたとき、特に共感を覚えた一文がありました。それは、「『諸学の基礎は哲学にあり』を平たく言い換えると、『どんな学問でも、そのおおもとにあるのは知りたいという気持ちだ』ということになります。」という一文です。これは、柴田隆行氏がアリストテレスの学問るが、今の人々はそのような使い方ができていない。だから、我々はインターネットをもっとうまく使うことが井上円了のような深い考え方をするための一歩なのであると感じた。方法論の視点から『諸学の基礎は哲学にあり』を考察し、述べられた言葉です。私がこの一文に共感を覚えたきっかけは、一日だけ大学の先生による講義を聴くことができるプログラム「したことです。私が受講したのは、いつもの授業では扱われることのない興味がある医療分野のことについ東洋大学附属姫路高等学校一年B組Unversity」に参加i─ 39 ─

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