優秀賞小野 那有太「自分の目」と「他者の目」分自身の心理と真理の構築の発展に好影響をもたらす今まで、井上円了という人物がどのようなことを成し遂げた人物なのかよくわかっておらず、井上円了は自分の学校の創立者であるということしか知らなかった。そして、今回の井上円了のことをはじめて調べてみて、井上円了は妖怪のことを科学的に説明した「妖怪博士」であったということが分かった。ここで、なぜ井上円了が妖怪のことを今に語り継がれるほど詳しく調べることができたのか考えてみると、それは他者とは違う「目」で主観的に考え始めることができたからだと思った。昔の人間は科学的に証明できなかったのではないだろうか。奇妙な事柄を周りの噂のまま信じ込み妖怪のせいにした。これは、起こった現象を自分で考えることを放棄しているということである。しかし、井上円了は奇妙な現象を「自分の目」で見て、これは科学的におかしいという考えを持ち、そこから新たに「他者の目」である妖怪の話と照らし合わせ、科学的に解明できるものがあることから自分の考えの正しさを知り、周りの人に広め有名になったのではないかと考えた。このことから井上円了のように何事にも最初は「自分の目」を使わないといけないと思った。なぜなら自東洋大学附属姫路高等学校一年B組─ 37 ─
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