二〇二二年度「井上円了が志したものとは」入賞作品集
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甫水会長賞佐藤 千夏『現代に生きる井上円了』l.:...jp/dp/enryo/Educational https//wwwtoyoacこのことから、円了の志と現代社会の福祉の繋がりは強固なものであるといえる。現在の自分の生き方に照らし合わせ、どのように活かすかを考える意義のある機会となった。この文章を書くにあたって得た気づきを大切にし、大学の四年間で自己の哲学を確立した人材への成長を目指していきたい。我らが学び舎の創設者である井上円了は『諸学の基礎は哲学にあり』という教育理念を掲げ、明治二〇年に東洋大学の前身である私立哲学館を創立した。彼は「哲学」による「ものの見方・考え方」を人々の中に育てていくことが不可欠であると考え、その意思は現Principles/index_h5htm#一参考文献三浦節夫(東洋大学井上円了記念学術センター)著(一九九七)『井上円了の教育理念』学校法人東洋大学出版在も根付いており東洋大学では卒業条件に哲学の単位の取得が含まれている。今日も学び舎に集う我々学生達には円了の教育理念が受け継がれているのだ。このように哲学を重要視し、日本の発展の為に尽力した彼の功績は数多くある。その中でも『余資なき優暇な文学部二年─ 9 ─

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