CATALOG 井上円了
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3東洋大学の創立者·井上円了は、近代日本を代表する哲学者、教育者として、61年の生涯のうちに数多くの業績を残しました。令和元年(2019)は、大正8年(1919)に円了が亡くなってから100年の節目にあたります。これを記念して、東洋大学井上円了研究センターでは『CATALOG 井上円了 ─モノから見る思想·活動·人脈─』と題し、円了に関する多数の資料と解説を収録した図録を刊行いたします。これまでに本学では円了関連の資料を掲載した図録として、昭和62年(1987)に『図録 東洋大学100年』、平成24年(2012)に『存在の謎に挑む 哲学者井上円了』を出版しています。これらは、東洋大学創立100周年および125周年を記念して刊行したもので、自校史研究の立場から本学の歴史と創立者の足跡について紹介することを主旨としていました。それに対して、本書は自校史の枠を越え、より多角的な視点から資料を取り上げることをねらいとして、学内外を問わず幅広い分野の研究者に解説文の執筆を依頼しました。本書では、多様なアプローチにより、資料研究から思想·行動·人脈を明らかにする今までにない構成をとりました。これを機に、円了が残した資料への理解と関心がより深まれば幸いです。最後に、本書を制作するにあたり、ご協力いただきました関係者ならびに諸機関の方々に心より感謝申し上げます。 2019年12月東洋大学井上円了研究センターセンター長 吉田 善一刊行にあたって

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