東洋大学史ブックレット15
17/46

の方面において活動し得る人を養成せんとす。これ正科のほかに随意科を置くゆえんなり。また、内国のみならず外国に出でて働き得るように教授せんとす。意おうに将来我が邦人の働くべき場所は亜米利加と支那・朝鮮なり、故に教育部及び哲学部の第一科は英語を主とし、これに加うるに英語の会話・作文等実用に適切なるものを授け、他日、亜米利加に入りて生活し得る準備をなし、次に第二科は漢文を主とし、これに時文官話を交え、他日、支那・朝鮮に渡りて職業に就くの便利を与えんとす。」と述べています。円了先生自身が、今日盛んに言われているグローバル人財の育成ということに関して、早くからこのことを自覚・実践していたのです。大学の国際化というテーマには、さまざまな課題がありえます。学士の学位の国際的通用性の確保、研究活動の世界展開、国際的な社会貢献や学生スポーツ等の国際交流の拡大、職員の国際対応の促進、等々です。そうした中で、本学がもっとも重視したことは、学生に対し、二一世紀の地球社会を生き抜くことができる力を身につけて も 四 国際化の現状13

元のページ  ../index.html#17

このブックを見る