「哲学」について教える教育に関しては、まず、基盤教育に「哲学・思想」枠を設定し、哲学・倫理学・宗教学・美学等の系統の科目を豊かに配置しています。また総合科目の中にも、哲学系の多くの科目を用意し、特に全学総合科目には、「エコ・フィロソフィ」「哲学への誘い」などを組み込んでいます。さらに、平成二五年より開設された「井上円了哲学塾」の講義部分(本学教員およびゲスト講師による)を全学的に総合科目として配置しています。いくつかの学部ではその中の二単位を必修としています。必修とせずとも、多くの学生が何らか修得している模様です。また、文学部の哲学関系専門科目のうちいくつかが開放科目として広く提供されています。一方、それぞれの学部に関係する哲学科目、法哲学・経済哲学・経営哲学・生命倫理・エンジニアのための哲学、等々も開講されていることは、本学の理念にふさわしいものです。一方、円了先生は哲学について、「思想の錬磨」であるとも説いています。物事の東洋大学の現在と未来 ―国際化を目指して― 10
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