創立一二五年の先を見据えて平成四年には団塊世代層から生まれた子供たちが一八歳を迎え、その数が二〇五万人と近年のピークを記録しました。東洋大学は、この受験バブル期を契機として、積極的な受験生獲得戦略を展開、成功させ、今日の量的、規模的に飛躍的発展の基礎を築き上げ、二一世紀に入っても順調な発展を続けています。しかし、わが国の出生率の著しい低下による昨今の一八歳人口の減少傾向からも明らかなように、これまでのような順調な量的発展の状態が今後も保障されることはないでしょう。東洋大学の持続的維持・発展のためには、このような状況を冷静に見極め、今後さらなる改善、改革の努力が教学側、法人側にも求められることは必定でしょう。世間では二〇一八年(平成三〇年)問題が関心を集めています。わが国では、この年を境として、一八歳人口の減少傾向が続くので、これが大学の二〇一八年問題といわれるものです。以後、平成四三年には一八歳人口は一〇〇万人を割ると予測されてい東洋大学の歴史 ―戦後編Ⅱ― 62
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