東洋大学史ブックレット14
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然のことながら移転できる校地が確保されたこともありますが、さらには国際地域学部の学問上の特性から、世界的規模での人的交流の便宜と情報量で圧倒的な優位性を誇る都心での教育研究が相応しいというものでした。白山第二キャンパスは、平成一七年三月に法務省書記官研修所跡地一八、五七一平方メートルを研修施設等とともに購入したものです。このキャンパスには、平成一六年に白山第一キャンパスに開設された法科大学院が、平成一八年四月に既に移転をしていました。移転に対しては、一方において、白山第二キャンパスという都心での学習が可能になるという点を評価する意見もありましたが、他方では多くの不満や問題も表明されました。具体的に言えば、卒業時まで同じキャンパスで学習をするという入学当初の約束の変更である、板倉キャンパスでのゆったりした環境で学習を続けたい、生命科学部の学生と連携して行っているサークル活動に支障が生じる等々の点でした。また、親元から離れて暮らす学生にとっては現在の住居からの移転問題や在学生にとっ東洋大学の歴史 ―戦後編Ⅱ― 14

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