はじめに(『歴史とは何か』岩波新書)といい、また東洋大学教授飯島宗享は、創立一〇〇周年〔一九昭和二〇(一九四五)年八月の終戦から平成一二(二〇〇〇)年の二〇世紀末まで戦後五五年間の東洋大学のあゆみを、国内外の潮流(現代史)とかさねながら、『東洋大学の歴史~戦後編Ⅰ~』として、大きく四つの時期に分けてみていきます。イギリスの著名な歴史家E・H・カーは、「歴史とは現在と過去との対話である」八七年〕にあたり、「歴史はそのつど現在が作る」(『井上円了の教育理念』)とのべています。「現在と過去と」を「対話」させる人と「歴史」を作りだす人とは、そのつど東洋大学の歴史 ―戦後編Ⅰ― 2
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