となりました。学生側は全学学生総決起大会を開催し、機動隊導入と大量検挙に抗議し、夕刻に全学ストライキを宣言してバリケードを築き、大学全体を封鎖しました。大学側は全学休講とし、そのまま夏期休暇にはいる措置をとり、学生との話しあいにより、就職・厚生など学生生活関係の業務のみを学内で再開することにしました。夏期休暇あけの九月二日に、学長は「新学期に当り学生諸君に告ぐ」を発表し、学生に冷静な行動を求めました。二部中央闘争評議員会はストライキを宣言し、一号館と二号館を封鎖しました。こののち第一・二回の大衆会見が開催され、学生側は教職員のたちいりを、大学側は理事長のみの会見を拒否しました。学生側は大衆会見を一方的に拒否したとバリケードを築き、ストライキの継続を確認してデモをしました。一〇月になり、中止していた第二回大衆会見がバリケードのなかで開催され、ものわかれに終わり、ついで第三・四回の大衆会見を開催しましたが、合意をみることができませんでした。ところが、第四回大衆会見終了三〇分前に、一部の学生がバリ 三 大学紛争と東洋大学(昭和四二年~五四年) 27
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