東洋大学史ブックレット13
29/68

はこれに応じないで抗議集会を開催しました。この集会で文学部・経済学部・社会学部闘争委員会が全学闘争委員会を結成して、川越の工事強行を阻止する川越総決起集会を開催しました。一一月二三日に大学側は、創立八〇周年記念式典を強行しましたが、学生の会場乱入により式典は中止を余儀なくされました。二五日に全学闘争委員会は常務理事室で、工事契約の調印中止と理事長との大衆団交を要求し、これが未明におよぶことになったため、大学側は機動隊の導入を要請し、事態の収拾をはかりました。学内にはじめて機動隊が導入されたことで、全学闘争委員会はただちに抗議集会を、二八日に全学闘争委員会総決起大会を開催し、全学ストライキをよびかけました。一二月に学長・理事長連名で「告示」をだし、川越移行の実施を再度表明しました。しかし、四三年一月に理事長と学長は就任の挨拶で、昭和四三年度の教養課程川越移行を延期すると表明し、これにより学生の反対運動は収束にむかいました。なお四五年度から白山五学部の教養課程体育実技を川越グランドで実施しています。 三 大学紛争と東洋大学(昭和四二年~五四年)25

元のページ  ../index.html#29

このブックを見る