東洋大学史ブックレット12
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す(『東洋大学百年史』通史編Ⅰ、一一〇七頁)。七月に第八代学長に高たす楠順じ次郎が就任しました。この間、大学令による大学への昇格にともない、求められていた施設の拡充は、二年七月に新校舎、四年六月に図書館、八年一二月に講堂を完成させて、昇格条件をみたすことができました。講堂の建設がとりくまれたのは高楠学長のときであり、これは在学生の講堂建設運動に支えられながらすすめられました。次頁の〔表Ⅳ〕は、大学令による東洋大学が発足した翌四年度から九年度までの在学生数の変化をしめしたものであり、大学へ昇格したころの状況を知ることができま九年七月に第九代学長に藤ふ村む作つるが就任しました。藤村学長が就任したころの東洋大学は、①大学昇格の条件である国庫への供託金を、保険会社から高額借り入れていたために、それを返済すること、②さらに供託金の未納額を国庫へ納めること、③学生数(授業料収入など)の減少をくいとめること、といったきわめてきびしい課題が山かくゆんじろう東洋大学の歴史 ―戦前編―   らくじ36

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