東洋大学史ブックレット11
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らか村むみ上 専せ精しょう(一八五一~一九二九) 仏教史学者 ん 東京高等師範学校(現筑波大学)、東京美術学校(現東京芸術大学)の講師を歴任し、帝国芸術院会員に推挙されました。京都府出身。浄土真宗本願寺派の寺に生まれ、本姓は広崎。明治七(一八七四)年、東本願寺の高倉学寮に入り真宗学を学びます。その後、養子となり村上姓となります。明治一三(一八八〇)年、再び京都に出て東本願寺教師学校に入り、さらに真宗大学寮(現大谷大学)で講義します。明治二〇(一八八七)年、曹洞宗大学林(現駒澤大学)の講師に就任、哲学館の講師も兼任します。同時に哲学館の学生となって哲学を学ぶ、とされていますが確認できません。おそらく、非正規の聴講でしょうか。出校の際に聴講していたのでしょう。さらに、東京大学でインド哲学の講師を務めます。その後は東京帝国大学文学部印度哲学科の初代教授、帝国学士院会員、大谷大学学長を歴任し人物で見る東洋大学28

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