わぐ河かち口 慧え海か(一八六六~一九四五) 僧侶・仏教学者・宗教大学(現大正大学)教授 い 記したもの。これに対して佐佐木の詞は、嵐の海の荒波に翻弄される舟を助けに向かう小舟の勇姿を描いています。勝の詞は佐佐木の詞のイメージを継承したもののようですが、灯台守を主題としていて、その仕事の過酷さを描いています。三人が三人とも海を描いたところが面白く感じられます。ところが一人は平穏な海、二人が逆巻く海を記し、全く対照的な構成になっています。今や全国の灯台のほとんどが自動化して無人灯台になっていますから、この歌の詞も変わることになるのでしょうか。勝承夫は大学から小学校に至るまでの校歌を、作曲家の平井康三郎・信時潔・団伊玖麿などと共に作っています。附属牛久高校の校歌も勝の作詞、平井康三郎の曲です。後年、日本音楽著作権協会会長、東洋大学理事長を務めました。人物で見る東洋大学10
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