昭和初期の建築様式あったと推察されますが、その構成が、図書館と講堂の完成を契機に、より深い意味を持つものとして完成しつつあったと言ってよいでしょう。因みに、現キャンパスの中庭は、当時の広場よりは些か奥まった印象ではありますが、概ね同じ位置にあります。さて、写真⑦の図書館と写真⑧の講堂には、デザイン上の共通点があります。それは、正面ファサード中央部に柱状の突起が付けられている点です。建築では、こうした部位をリブと呼びます。この場合は縦リブということになりますが、縦リブは、一般に、建物の外観に垂直方向の表情を与えるために用いられま写真⑦ 建築史から見た東洋大学の変遷18
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