「哲学をしよう!考えるヒント30」の編集後記にも書きましたが、現代は、大量の情報が飛び交い、価値観も多様化した社会であるといわれています。このように複雑かつ混沌とした時代であるからこそ、今まで以上に、円了博士が重要視していた、物事の真理を見極めることのできる「考える力」が必要とされるのではないでしょうか。「知識や情報」は時の経過とともに陳腐化しがちです。しかし、いったん身に付けた「考える力」は一生ものであり、決して古びることはありません。哲学堂を利用・体験することが、この「考える力(哲学的な思考を実践できる力)」の習得の契機となることを祈念してやみません。末文になりますが、哲学堂公園の利用実態調査に協力をして頂いた東海林ゼミの学生諸君にお礼を申し上げさせて頂きます。哲学のテーマパークとしての哲学堂公園 44
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