東洋大学史ブックレット9
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七七場巡り:「動」の利用哲学堂には、七七のポイントが体系的に設けられています。それぞれのポイントには円了博士自らの手によるデザインと呼称が付されており、さらに、一定の順番でこれらを見て回ることが推奨されています。これらの七七場の名勝及びデザインの意味するところは、円了博士の手でまとめられた「哲学堂案内」や中野区が発行している公園案内に詳述されていますので、ここでは、その順番と概略を記すにとどめさせて頂きます(表4参照)。なお、哲学堂の全体構成の概略ですが、大きくは丘の上の平坦部分と左右に広がる丘の下の低地部分に分かれています。丘の上の平坦部分には、哲学堂の中核をなす四聖堂・六賢台・三学亭などがあり、円了博士が古今東西の哲学者の中で代表的な人として選定をした孔子・釈迦・ソクラテス・カントの四聖、聖徳太子・菅原道真・荘子・朱子・龍樹・迦毘羅の六賢、平田篤胤・林羅山・釈凝然の三学を祀っています。哲学のテーマパークとしての哲学堂公園19)3)  36

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