東洋大学史ブックレット9
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思索のための逍遥の場でもあるとともに、時代の移り変わりとともに市民の憩いの場としての役割も大きくなっており、多義的な性格の公園になっています。確かに、哲学堂の利用実態を調査してみても、哲学の学習のための利用もさることながら、ピクニックの場としての利用、写生や読書の場としての利用、子供たちの遊び場としての利用など、創設当初の円了博士が企図したものとは異なる利用がされているきらいは否めません。また、哲学堂公園の利用者が感じている魅力ポイントや円知っている18%知らない82%図4 哲学堂公園と井上円了との関係の認知状況 一 哲学堂公園とは表3 哲学堂公園において観察された多様な利用形態哲学の学習5%文化財4%その他13%緑が豊かユニークな47%つくり17%静か11%広い 3%図3 哲学堂公園の利用上の魅力(n=102、複数回答)自然観察、写真撮影、水遊び(菖蒲池など)、ドングリ拾い、散歩やウォーキング、読書、ベンチでの休息や歓談、写生、ピクニック、ジョギング、鬼ごっこ 13

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