東洋大学史ブックレット8
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第三回の視察ルトガル)、中南米(ブラジル・ウルグアイ・アルゼンチン・チリ・ペルー・メキシコ)、ハワイであって、第三回目の海外視察は、第二回目の視察から八年後、明治四四年四月一日から明治  四五年一月二二日までの約一〇ヶ月に渡る旅でした。その訪問地は、オーストラリア、南アフリカ、イギリス、北極地帯、北欧、ヨーロッパ(ドイツ・フランス・スペイン・ポ今までに注目されていなかった南半球を中心にまわった旅だったことが重要です。まゼラン海峡)と、南北二つの極地に達するといた、円了はこの旅行で、四回も赤道を横切り、北はノールカップ岬、南はホーン岬(マう、当時の日本人として稀な経験をしていることも注目されます。この旅の記録は『南半球五万哩』(丙午出版南半球五万哩井上円了の世界旅行36

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