東洋大学史ブックレット8
35/52

した。しかし、途中で重症の「チスター熱」にかかってダージリンにて療養中でした。そこで、師である円了が訪れることを知って、コルカタに出てきたのです。その後、慧海は二週間に亘ってインド滞在中の円了の世話をし、ダージリン、タイガーヒル、ヴァーラ︲ナスィー(=ベナレス)からムンバイまで付き沿って案内しました。その間、ブッダが悟りを開いた聖地であるブダガヤで、後に浄土真宗本願寺派門主となる大谷光瑞とその随伴者である同郷の藤井宣正らと偶然に出会ったことは、慧海の『西蔵旅行 三 円了の三回の長期旅行とその意義慧海が財界人に当てた勧進書(東洋大学図書館蔵) 31

元のページ  ../index.html#35

このブックを見る