タ(=カルカッタ)に留学中だった大宮孝潤の家で、初期の教え子であった河口慧海に出この中で最も力を込めて描かれているのは、河口慧海とインドで再会し、ともに仏蹟の巡拝をした記録です。円了は上海、ホンコン、ペナンを経由してインドのコルカ会います。大宮は哲学館出身で天台宗の留学僧でしたが、長年インドに滞在して研究を続けていましたが、まさにその時期のことです。帰国後の大宮は仏教学の研究者として著作を上梓し、あるいは哲学館でサンスクリット語を講じるなど、宗門の碩学として知られています。一方、河口慧海は在家から黄お檗ば宗 うく 三 円了の三回の長期旅行とその意義インド・カルカッタにて(井上円了、河口慧海、大宮孝潤)明治35年12月18日撮影29
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