東洋大学史ブックレット7
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寺院(三六・五%)・小学校(四五・九%)・他の学校(七・九%)・その他(九・七%)③講演内容(総数:三八五七回)詔勅修身(四〇・八%)・妖怪迷信(二三・六%)・哲学宗教(一五・四%)・教育(七・九%)・実業(六・八%)・雑題(五・四%)講演主催者は、教育関係者が多く、これに町村有志が続きますが、明治四〇年代では仏教関係者も一定の比重を占めます。またその後、町村有志の比重が下がり、自治体が多くなります。ただ自治体では市町村長が代表として名前があがりますが、その後に僧侶や教育関係者・町村有力者の名前もありますので、実際は、これらの人びとが中心になり、自治体の長を名義上の主催者に担ぎあげたことも多かったと考えられます。円了の講演旅行では、郡役所の役人が世話のために同行したという記事もありますので、役所の方もかなり気を遣ったことがわかります。また会場では、寺院と小学校が中心でしたが、大正頃から小学校が主流になりま   井上円了の全国巡講14

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