東洋大学史ブックレット6
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~二七年一〇月)であり、妖怪学だけの講義録でした。それはどのようにして作られたの館講義録第七学年度妖怪学』として発行されました。普通の講義録の一号分は、例えば第一期第三年級の第七号では、高等心理学、近世哲学、史学史、印度学、教育学、妖怪報告、本館記事を収録していて、それぞれの科目ごとに一〇ページ前後の講義録が掲載されていましたが、『妖怪学講義』は全部で四八号(二四冊)(明治二六年一一月でしょうか。円了はこの講義録で使った資料をつぎのように書いています。第一、全国の有志より寄せられた各地の妖怪の報告(四六二件)第二、実地について研究した、コックリの件、催眠術の件、魔法の件、白狐の件等、(数一〇件)第三、北海道から九州までの全国各地で実地に見聞したもの(三二県)第四、数年間にわたり古今の妖怪についての文献調査(五〇〇部)      井上円了の妖怪学26

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