東洋大学史ブックレット6
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 哲学館の危機と妖怪研究このように円了が妖怪研究を進めていたとき、創立した哲学館は危機に陥っていました。その経過はつぎのとおりです。哲学館を創立した円了は、一年も経たない明治二一年六月に欧米視察という世界旅五  行に出かけます。一年間の長旅でした。帰国した円了はその世界旅行の見聞を生かして、哲学館の改良の計画を発表します。それは将来に大学を設立することでした。この計画に賛同した一人が政治家の勝海舟でした。その出合いは明治二二年九月四日でした。 五 哲学館の危機と妖怪研究23

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