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【平成27年度 修了生の声】渡會 昂佑さん

年齢や所属などの全く違う相手と一生涯相談のできる関係を
築くことができました

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Q 哲学塾に応募した理由を教えてください

A 学内での活動的な学生や経験豊富な社会人の方との新しい出会いを求めて

私が入塾を決めた理由は、学内の活動的な学生や経験豊富な社会人の先輩方と対話をするためでした。日頃の活動は学外のコミュニティーばかりで、学内ではなかなか活動的な学生と出会うきっかけがありませんでした。学外での活動を通じて東洋の学生と出会うこともあり、「きっと会っていないだけで、東洋には面白い人がたくさんいるんじゃないか」と考えるようになりました。この哲学塾にはその新しい学内での出会いを求めて入りました。

そして学生だけでなく、社会人の塾生が半分居るということも魅力の一つでした。社会人になり、わざわざもう一度土曜日の時間に学びに来るという社会人はどのような人がいるのかと、とても興味深く思っていました。そういった学内外の日頃から問題意識を抱きながら生きている人に、自分の考えや意見をぶつけ合うことが出来る対話の場にこそ、真理に近づく何かがあるのではないかと考え、入塾を決めました。

Q 哲学塾に入ってからどのような活動をし、何を学びましたか

A 真っ白い紙に絵を描いていく様に、小さな問いを積み重ね、濃密な話ができました。

哲学塾は真っ白い紙に絵を描いていく場所でした。場と人だけが用意され、あとはそこからは30名の哲学の始まりでした。どのように進めるか、誰を中心に進めるか、この塾のゴールは何か、チーム分けはどうするか…一つ一つの小さな問いが私たちの中でどんどん積み重なっていきました。今回はこれらの取り決めを行う議長団を設け、議長団を中心に運営していく形式にしました。議長となった私は全体の議論のバランスと論点を明確にしながら、前に進むための議論ができるように尽力しました。グループは各人の問題意識によって集まり、ファイナルレポートに向けて各チームでの議論はそれぞれのチームリーダーに任せました。最初の土台作りに苦労しましたが、そこに手をかけた分、とても充実した議論になったと思います。私のチームのテーマは「情報」広いテーマでしたが、情報という広いテーマの細かいポイントをそれぞれが問題提起し、議論を進めていきました。一口に情報といっても様々な観点や問題があり、大変充実した議論になりました。私のチームでは毎回終わった後、行ける人で飲み会をし、より濃密な話が出来ました。

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Q 哲学塾を修了した感想と、今後どのように学んだことを活かしていくかを教えてください

A 真の意味で強い日本、また世界を作っていくことが私の目標になりました。

哲学塾で得た中で、2点について書きます。1つは自分の人生の中での大きな出会いがあったことです。同じチームの社会人の塾生と共に塾全体の運営を進め、最終的に一生涯相談のできる関係になりました。年齢や所属などの全く違う相手とこのような関係を築けたことはこれ以上にない財産です。

もう1点は平野啓一郎さんの講演と塾生との対話の中で、優しさや正義についての考えが改まったことです。今後の日本に公共の精神、言い換えると人や社会に対して思いやりを持ち、それぞれの抱える弱さや煩悩をカバーしながら、真の意味で強い日本、また世界を作っていくことが私の目標になりました。このような社会が正解だ、というような統一的な理想を見出すのは難しいですが、こんな社会だったらいいという理想の断片を集めていく、そして共通の問いで集い、対話を続けていくことでより良い世界にしていけるのではないかと微かな希望を抱いています。