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【平成30年度 修了生の声】伊藤 和美さん

自分なりのリーダー像を確立することができました

哲学塾の志望動機

私が哲学塾に応募した理由は主に二つあります。一つ目は、学部や年齢、これまでの人生の背景も違う様々な人たちと議論する場が欲しかったからです。日頃から、意見や価値観が異なる人の話を聞いてみたいと思っていましたが、大学の講義内では議論できる場がほとんどなく、物足りなさを感じていました。哲学塾では議論することが講座の基本であるため、私が望んでいた環境が手に入るのではないかと考えたからです。二つ目はリーダーシップ論を学んでみたかったからです。哲学塾を知ったのは、2年生に進級し、将来就く仕事について漠然と考え始めたばかりの頃でしたが、社会に出た時に備えて、学生のうちにリーダーシップを学ぶことは有用ではないかと考えたからです。

哲学塾での活動内容および学んだこと

哲学塾は2コマ連続した講座で、前半に講義、後半にグループディスカッションを行うというのが基本的な形でした。また、教室内での講義やディスカッションだけでなく、事前・事後学習を伴うフィールドワークも2回ほどありました。

哲学塾で行われる講座の内容は実に多種多様でした。その中で学んだことは数多くありますが、特に印象深いのはリーダーシップ論です。リーダーシップ論では、リーダーの役割やあるべき姿などについて意見を交わし、自分なりのリーダー像を確立することができました。また、後半のプログラムにおいて、現代日本や国際社会におけるリーダー哲学について学ぶことで、一個人としての立場だけではなく、リーダーとしての視点を持って社会問題を考えることもできるようになりました。

リーダーは自己の行動規範たる「哲学」を持っていなくてはなりません。そう考えるに至ったのは、外部講師としてお話をしてくださった社長のお二方が明確な行動規範をお持ちであったためです。それまで個人としての哲学について考えたことはありましたが、リーダーとしての哲学については考えたことがありませんでした。自分なりのリーダー哲学について考え始めた時に、哲学塾で孔子の論語や老子などの東洋思想を根底にしたリーダーシップについての講義が行われました。そこでは「己の内なる善に従うこと」「賢明な指導者は何よりも、まず自分自身の指導者―模範となるよう心がける。真のエリートは指揮者ではなく、根本的に模範者でなければならない」など様々な言葉や思想が紹介され、そのどれもが自分の中へ納得できる形で落ちてきました。真のリーダーであるためには、まず己自身を統べることが必要であるのだと思います。

哲学塾で学んだことを今後どのように活かしていきたいか

「自分の内なる善に従う」という言葉は、リーダーとしてだけでなく、私のこれからの人生の指針となる言葉になりました。では、「内なる善」とは一体何か。その答えはまだ出ていません。激動の時代と言われる現代では、対外的な基準は常に流動的です。移ろいゆく価値判断に振り回されないためにも、己の基軸となる「内なる善」とは何か、その答えを自分自身に問い続けていきたいと思います。