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大学院で学びたい方

在学生の方


先輩からのメッセージ(中小企業診断士登録養成コース:加藤剛毅さん)

経営学研究科ビジネス・会計ファイナンス専攻 博士前期課程在学 加藤 剛毅さん

これまでの弁護士としての経験や実績に、中小企業診断士としての思考方法・スキルや人脈等を上乗せして、中小企業を、法務面(守り)のみならず、経営面(攻め)でもサポートしていきたいと考えています。

※掲載されている内容は2017年2月現在のものです。

加藤さん


Q.大学院に、進学しようと思った動機・経緯は?

私は、早稲田大学法学部を卒業後、2002年(平成14年)に旧司法試験に合格し、1年半の司法修習を経て、2004年(平成16年)に弁護士登録をしました。弁護士登録当初、都内の法律事務所に計5年間勤務し、企業法務、倒産事件や一般民事事件を幅広く経験したあと、2009年(平成21年)9月に、地元埼玉の現事務所に移籍し、現在に至っています。

私が弁護士登録をしたあと、司法制度改革により、司法試験の合格者数が倍増し、それに伴って弁護士の数が大幅に増えたことで、弁護士登録10年の節目に差しかかっていた私は、今後は何か得意分野を持ち、他の弁護士と差別化していかないと生き残れないという危機感を強めていました。そうした中、たまたま日経新聞の記事で、企業経営に関して幅広い知識や思考方法を得られる中小企業診断士という国家資格の存在を知りました。以前より、中小企業からのご相談先として、弁護士は最後の相談先であり、もっと早くご相談いただければ他に選択肢もあったのに、というもどかしさを感じることが多々あり、中小企業の気軽なご相談相手になりたいという気持ちを抱いていたことや、中小企業診断士の資格を保有している弁護士は、全国的にもまだまだ少数であることから、他の弁護士との差別化にもつながるだろうと考え、一念発起して挑戦してみることにしました。

一次試験は最初の受験の年に無事通過しましたが、二次試験は不合格でした。そこで、その翌年の二次試験合格を目指して勉強していたのですが、二次試験の筆記試験の勉強をしている中で、なかなか手応えを得られずに悩んでいたところ、養成課程の存在を知りました。このまま二次試験の勉強を続けるよりも、養成課程に進めば、5回の診断実習や数多くの演習を通じて、より実践的な知識やスキルを身につけられるのではないかと考えたのが、大学院に進学しようと思ったきっかけです。

 

Q.なぜこの大学院を選んだのか?

自分なりに色々と調べた結果、複数ある養成機関の中でも、本学では、平日に仕事をしながら週末に通学でき、かつ、MBAも取得できることや、2年間に5回の診断実習や数多くの演習を通じて、じっくりとより実践的な知識やスキルを身につけることができるのではないかと考えました。そこで、意を決して妻に相談したところ、学費の負担や子ども達と週末に過ごす時間が大幅に減ってしまうなどの点から最初は反対されましたが、最後には何とか説得して、2015年(平成27年)4月、本学の中小企業診断士登録養成コースに進学することになりました。

 

Q.大学院で学んでみて気づいたこと・発見したことはありますか?

大学院の講義や演習、実習では、単なる座学はほとんどなく、16名の同期生をいくつかのグループに分けて、グループワークをすることがほとんどでしたが、その中で気づいたことは、数あるフレームワークや思考方法がある中で、自分なりの思考方法やプロセスを確立し、それを通じて導き出した自分なりの具体的な問題解決法や改善策を、他人にも納得できる言葉で、きちんと論理的にアウトプットすることの重要性です。いかに優れた考えをもっていたとしても、他人に伝えて納得を得られなければ無意味であるという当たり前のことに改めて気づかされました。

 

Q.大学院の魅力は?

何と言っても、多士済々の同期や先輩、後輩、さらには、実務の第一線で活躍している優秀な講師陣との幅広い人脈を築くことができる点です。社会人になってから、損得抜きのこれだけの幅広い人脈を築くことのできる場は、なかなか他にはないと思います。特に、自分も含めて16名の同期生とは、2年間、ほぼ毎週末顔を合わせ、演習や5回にわたる診断実習を通じて互いに切磋琢磨しながらも、一緒にお酒を飲む機会も多く、まさに、「同じ釜の飯を食う」という言葉どおり、そうしたことを通じて、生涯にわたる友人を得られたことが、自分の人生における大きな財産であると感じています。

 

Q.大学院での学びを通して得たもの 加藤さん

前述した内容と重なりますが、大学院の講義や演習、実習では、単なる座学はほとんどなく、16名の同期生をいくつかのグループに分けて、グループワークをすることがほとんどでしたので、自分なりの思考方法やプロセスを確立し、それを通じて導き出した自分なりの具体的な問題解決法や改善策を、他人にも納得できる言葉で、きちんと論理的にアウトプットする力が、大学院での学びを通して得たものです。

 

Q.論文の研究テーマ

中小企業における事業再生の研究 ~小規模事業者向けの「特定調停スキーム」を中心に~

 

Q.指導を受けた教員とのエピソードを教えて下さい。

指導教授は井上善海先生でしたが、井上先生は、非常にユーモアに溢れ、人格的にも尊敬できる大変温和な先生で、ゼミに出席した際、先生から、先生ご自身の経験談やユーモアを交えながらも、いつも、幅広い知識・経験に裏打ちされた的確なアドバイスをいただくことができ、非常に勉強になりました。井上ゼミは、いつも和やかな雰囲気で、居心地がとても良かったです。

 

Q.大学院での学びが、今どんな形で役立っていますか?

私の本業は弁護士業ですので、もともと、論理的思考や論理的な文章を書くことについてはそれなりに自信を持っていましたが、大学院での学びを通じて、より一層、その点に磨きをかけられたと感じています。また、訴訟案件では、最終的な判断者である裁判官を説得することが中心的な目標になるわけですが、訴訟における主張書面や証拠の提出、弁論期日における裁判官とのやりとりは、全て、判断者である裁判官を説得するためのプレゼンの場であると位置づけ、従来の文章中心の弁護活動から、場合によっては、図や表を用いることにより視覚的に訴え、これまで以上に、数多くの案件を抱えて多忙な裁判官にもわかりやすい弁護活動を意識するようになりました。さらに、本業の仕事ではあまり利用しませんが、演習や実習を通じて、エクセルやパワーポイントに関する最低限のスキルが身につきました。このスキルは、今後、セミナーや講演活動などをするうえで、役立つものと考えております。加えて、いかに、自分自身に付加価値をつけ、顧客に選んでいただけるよう差別化するかという点について、マーケティングの考え方を応用することができ、様々な形で大学院での学びが役立っていると実感しています。

 

Q.お金のやりくり方法や授業料などの捻出方法や、生活費のやりくり方法など工夫した点や家族や職場のエピソードなどがあれば教えてください。

私は、現在、弁護士が複数在籍している共同事務所(弁護士法人)に所属していますが、内部的には、所属事務所からは独立した個人事業主です。そして、自分の収入から一定額を、毎月、家計を任せている妻が管理する口座に送金しているのですが、その残りを貯蓄したお金で授業料を捻出しました。         

     

Q.現在の1週間、または1日のスケジュールは?

月曜日

通常の弁護士業務

火曜日

同上

水曜日

同上

木曜日

家事調停官(非常勤)として、週1日、さいたま家庭裁判所に勤務。夜間は大学院で講義やゼミに出席。

金曜日

通常の弁護士業務

土曜日

大学院で講義や演習・実習に出席(講義等がない日は、朝から子ども達の相手、夕方からジムで運動)

日曜日

大学院で講義や演習・実習に出席(講義等がない日は、午前中は勉強、午後は少し子ども達と遊んで、夕方はジムで運動)

 

Q.今後、東洋大学大学院を目指される方たちへのメッセージを

診断士の資格取得を目指す方は、1次試験合格後、2次試験合格を目指すルートが大半かと思いますが、より実践的な知識やスキルを身につけるという意味では、養成課程も選択肢の一つとして、十分、検討に値するものと考えております。そして、数ある養成課程の中では、平日昼間に半年~1年間で集中して勉強をする課程もありますが、そのような養成課程は、仕事をしながら通学したいという社会人には向いていません。この点、東洋大学大学院は、基本的に、週末の土曜・日曜に通学することができるので、仕事をしながら通学したいという社会人には最適だと思います。

 


加藤さん プロフィール

早稲田大学法学部を卒業後、旧司法試験合格。

1年半の司法修習を経て、2004年(平成16年)に弁護士登録。弁護士登  録当初、都内の法律事務所に計5年間勤務し、企業法務、倒産事件や一般民事事件を幅広く経験したあと、2009年(平成21年)9月に、地元埼玉の現事務所に移籍し、現在に至る。

弁護士を取り巻く外部環境が激変する中で、他の弁護士と差別化していかないと生き残れないという危機感を強め、本学大学院経営学研究科ビジネス・会計ファイナンス専攻博士前期課程に入学、2017年3月修了予定。