社会学研究科 先輩からのメッセージ(斎藤 萌香さん)

社会心理学専攻 博士前期課程2年 斎藤 萌香(もえか)さん

掲載されている内容は2011年7月現在のものです。

写真:斎藤 萌香さん

日常のコミュニケーションの中に潜む
人々の心の動きを追究。

Q. 齋藤さんは社会心理学を専攻されていますが、そのきっかけは?

社会心理学が議論するテーマは、日常生活の現象から生まれます。普段感じている身近な問いや問題意識をテーマにして研究できる、そこが社会心理学の魅力であり、私がこの分野に興味を持ったきっかけです。
現在の研究テーマである「謙遜」についても、そんな他愛ない日常生活の中で気になっていた課題であり、研究対象として取り上げました。

Q. 「謙遜」の研究についてくわしくお聞かせください

「謙遜」とはご存知のように私たち日本人がコミュニケーションの中でよく使いますよね。謙遜は、「そんなことないですよ。私なんて・・・」というように、自分を低めて相手に伝える手段ですが、送り手の本音としては、自分の印象をよくしようという意図も持っていたりします。
ですが、謙遜を使うときにそんな送り手の意図が上手く機能せず、受け手に思い通りによい印象を持たれない場合も考えられます。私の研究では、このようなコミュニケーションの中での送り手と受け手の認識のギャップについて追究しています。

Q. 実際にはどのようなことをされていますか?

少しむずかしい話になってしまうんですが、コミュニケーションの中での送り手と受け手の認識のギャップというところに目を向け、まずは送り手は受け手がどのような認識をしているかをどう推測しているかというところから研究を始めました。
具体的には一対一の面接場面を作り、実験に参加する被験者が面接官として面接している場面から、面接を受ける人の反応をどのように認識することでどのように対応しているかを観察する実験を行ったりしています。

Q. 研究漬けの毎日のようですが?

授業がない日も自分の研究活動をするために、ほぼ毎日大学院には通っています。もともと学部のとき十分行えなかった実験をするために大学院への進学を決めたので、いまは多忙ですが充実した毎日を送っています。
それに、いま博士前期課程ですが、大学院生活で得るものがあるか、どのくらい得られるかは自分次第であり、自分から動かなければあっという間に2年間が終わってしまいます。最適なこの研究環境を活用し積極的に研究活動に向き合えば、とても満足のいく学生生活になると思っているので頑張っています。

Q. 教室の雰囲気はどうですか?

先生方は、社会心理学の分野で素晴らしい研究をされている方々ばかりなので、そのような先生方に直接ご指導をいただけるという点で、本当に素晴らしい環境だと思います。それに、先生方や先輩といった縦のつながりが学部以上に密接で、かつ相談しやすい環境なので、とても恵まれていると思います。少人数で主体的に考え発言していく授業の雰囲気は、刺激が多くモチベーションも上がります。
また、教室のほかにも土日を使って、社会心理学に関わる勉強会や研究会にも積極的に参加するようにしています。いろいろな学ぶ機会を設けることで、自分の知識の幅を広げたり多角的な視点を持つためのきっかけにもなります。それと、学会から発信される情報にも、つねにアンテナを張っておくようにしています。